
オリーブうちわ
廃材になるはずのオリーブの枝を使用した丸亀うちわです。
和紙もオリーブの葉を使って染め上げています。
製作(生産)工程(スケジュールなど)
- 毎年11月頃に、うちわの柄になるオリーブの枝(Nakai農園)を採集
- 1年間乾燥させ、使用する長さ(15㎝)に切りそろえる
- 表側の和紙を染める
染料になるオリーブの新葉に、オリーブ茶などで染め上げる - 骨に和紙を張り、乾燥後、仕上げる
当事業を始めるきっかけ
丸亀うちわの作り手となったきっかけは、広報まるがめで取り上げられていた「丸亀うちわ後継者育成講座」。受講募集が目に留まり、平成11年2月に第1期生で学んでから、昔ながらのうちわの製法を受け継いでいます。
SDGsを学ぶ機会と、丸亀市にあるオリーブ農園:Nakai農園との出会いが重なり、剪定して廃棄されるはずのオリーブの枝葉を、丸亀うちわに活用できないかと考えました。
丸亀産のオリーブ枝葉に、丸亀産の真竹で、こだわりのオリーブうちわが完成しました。
作り手の楽しみ/苦労
400年続く丸亀うちわの伝統を伝え守りつつ、SDGsの観点を取り入れている「オリーブうちわ」はもちろん、グッドデザイン賞をいただいた「Ojigi」など、お客様のニーズに合う新しいうちわに挑戦できることが楽しいです。
将来の展望
「うちわ工房竹」に来られる観光客の皆様に丸亀うちわを知っていただき、うちわづくりを体験してもらいたいのはもちろんですが、一人でも多くの方に丸亀うちわの魅力を発信できるよう、これからも挑戦し続けたいと思います。
その他PR事項
2001年にうちわ講座の受講生とともに「うちわ工房 竹」を丸亀城内の観光案内所内にオープンさせました。以降、観光客向けに実演をしながら土産品となる竹うちわを製作しています。
2005年に園国伝統的工芸品公募展で生活賞を受賞し、2010年にはグッドデザイン賞 特別賞や、中小企業長庁長官賞を受賞しています。