むかし団扇試作~編みと付け~⑦

「骨作りは一番重要な作業。いい骨ができると貼りも楽でいい作品になる」と三谷さん。

竹を切って、うちわにしていく過程。丁寧に作って下さっています。

骨は小割になって、準備は着々と進んでいます。型紙に合わせるとピッタリです

1本の竹が三谷さんの手によって変化していきますIMAG0612

 

次の段階は紙が貼れるように、釜を通して骨を糸で編んでいく作業です。編台に竹を置き、端に糸を結び付けて編んでいきます。
編み終わったら、付けの作業。
これは、骨に編んだ糸をきれいに並べていき、糸がたぐれないようにしたり、曲線に合わすために微妙な調整をしたりしていきます。ミシンがかかったようにきれいに編み付けることが重要だとか。
特に小割は骨が細いので、2本いっぺんに編んでしまうことも。
これらの作業は一般的にまとめて『編み付け』と言われますが、『編み』『付け』はふたつの違う作業ということを三谷さんは強調されていました。

『編み』は、比較的簡単で子どもでもできる、優しい作業
『付け』は、難しく高度な作業で、職人の技が生かされる。付け士とも言われる。
この地道な作業を終えて完成すると
ついに貼りです。

 

編み付けの作業

写真左が編み、右が付けの工程

 

丸亀城内にあるうちわ工房竹には、毎日のように多くの観光客が訪れます。三谷さんもここで週3回うちわ作りの実演をしています。写真はドイツから来られた方。熱心に見入っていました。IMG_4303


むかし団扇試作~編みと付け~⑦」への1件のフィードバック

コメントは停止中です。