「いい骨ができると、貼りも楽で、いい作品になる」と三谷さんは取り組んでおられます。これまで丸亀にはなかった型・大きめの玉子型で穂は小割にされ、骨作りも順調に進み、先日お渡しした紙を貼り付け、団扇絵が貼られた『むかし団扇』の“試作”が完成しました。
やはり絵が印刷された紙を見るだけと、紙質、印刷の雰囲気は違うとはいえ、うちわになってみるととても立派だし、とても趣のあるうちわに仕上がっています。
柄の先には房も付け、高級感もあります。よく見ると、房も2通りつけています。ひとつは飾り紐、ひとつは絹糸で作られた房です。
出来上がりを見て、ミミの色使い、ヘリの色は、自然な感じにするのか、むかしの高級団扇にあった銀色にするのか、本番でもいろいろ作っていただくことにしました。
今作っているうちわは、実用使いのほかに、飾っても楽しんでもらえるようなちょっと高級感のあるうちわを目指しています。
「ふと手に取って見たくなるような」「やっぱりいいものはいい!」。丸亀うちわの素晴らしさを実感していただけたらと思います。
今回は試作品なので、画像は完成品のお楽しみに。いい色が載り、いい紙を貼った作品でしっかり魅せたいと思います。本紙完成まであと少しです(N)。